最近、
「普通、〇*△じゃないの?」
という論法でどっちゃでもいいことを、いちいち『自分の意見のほうが大多数にちがいないのだから、お前は従え』
と訴えて来る人が身近にいるのだが、

私は昔からこの論法が大嫌いで、
この世に普通なんてものは、各停電車しか見たことが無い私には、
たまらないストレスなのだった。

でも、「この世に普通なんてものは、電車ぐらいしかないのよ」なんて中学生みたいなことはいえないので、なんかだんだん、だるくなるのだった。
内藤vs亀田のボクシングがすごい視聴率だったらしい。
亀田選手が視聴率の数字を背にポーズとってる、写真を見た。
違和感。
私も見ていたよ、その試合。
内藤選手を応援して。

翌日の朝のニュースはやっぱり勝った亀田選手が出てくるんだけど、そのたびにチャンネルを変えた。
なんていうんかなー、もともとボクシングみたいな怖いスポーツは嫌いなんだけど、内藤選手のキャラだから見てられたんだよね。
イきりでヤンキーな選手の試合は、よう見んのだよ。
暴力好きな人が、公開で趣味発散してるみたいでいやだ。スポーツに見えない。

試合でなくてもイきりでヤンキーなのはいやだ。
妙な影響をうけるおばかさんが廉価品のコピーみたいに増えそうで、テレビに出てほしくない。

井岡選手とか明るく楽しい性格の人の試合は見ようかなって思えるんだけどな。
記事では年末の心配を記事ではしてたけど、格闘技ではやっぱり視聴率稼げないと思うな。
魔さとより石井な高村だった。石井選手だけ見よう。年末の予定。
トラ年かあ
動物園に行ったときこんなこともあろうかと、トラの写真を撮っておいた。

夜行性だったのか、なんの役にもたたなかったが

家族全員寝ている、ホワイトタイガー・・・。
正直福袋以外では数回しか買ったことが無いのだが、いろんなお茶が飲めて面白そうだったので。
駅に着くとルピシアとネクストドアの袋を持った人がわんさと居て、道には迷いようが無かった。(向こうから続々と来る)
着いて招待状を友達に貰って中に入って、さまざまな茶をシバキ倒した。

・・・・。
薄い?
・・・・・・・。
私がいつも濃いのか?
イベントってことで薄いのか?
わからん!!

これは!!という茶には出会えなかったので、個人的に収穫がなかった。
茶はケチっちゃだめだ。心から思う。
でも私は濃い変わりにすぐ渋くなるので、多いっちゃあ多いんだろうな。
気をつけよう。
フィギュアロシア大会を見た。
プルシェンコが圧巻の帰還ぶり、2位の小塚選手がフリーでは拍手なんかしちゃっててもう、憧れの人なんだなあ、とほのぼのとした気分になりながらも、
プルシェンコ・・・
ハードルの高い王様なのだった。
高橋選手の帰還も安定したものであることを祈る・・・・。
こんがりエジプト焼け、の高村であります。
食べ物はまったく口に合わなかったのですが、まずくても皿に載ってると食べてしまう、貧乏性 育ちのよさが災いして1.5キロアップ。
エジプトはまあ、変な国でしたな。
突然、所持金-20元になった高村、暑くて食欲はそんなに無いから、昼はいらないが、晩御飯はぜひ食べたい・・・。

明日も使う体だから!食べておかねばならない!

友人が財布を確認すると、明日の観測場所まで往復タクシー代20元を残すと、「一人40元ぐらい」ならオッケーという。
しかし不安なんで、免税店なら両替効くだろうと免税店街に行くことになったのだが、
なぜか、まずホテルに戻るべく、(タクシーと違って乗車拒否をしない)バスに乗り。
乗り継ごうと思ったが、ホテル近くまで行くバスがわからなかったので、2キロほど歩くことになった。

下町である・・・。
「おお!(イメージでいけば)普通の中国!」
「路地でパンツ1丁で水浴びしてる人発見!!」
商店を発見したので、明日の水を買いに入店。
水は1本1元から1.5元だった。
結構観光地価格だったんだな、売店!!

『ケンタッキーって、やっぱりひょっとしてとってもブルジョアなお店だったのかも』

ホテルに到着したが免税店街に行くバスは発見できず、タクシーに乗ってもし両替施設が無かったら目も当てられんということで、
バス停の路線案内を探している途中で見つけた店に入ることにした。
ショーケースに料理が並んでいて、指をさすだけで注文できそうだったからである。

「ガイドブックに載ってるおいしそうな店に行く予定」がえらい崩れ、申し訳ない高村であった。
個人旅行はたいしたものは食べられない決まりなのだ!!!ということにしてもらった。
携帯に画素数で大負けに負け、ズーム(3倍)しかとりえのなくなった、デジカメ。
ものすごい望遠が効くが、重すぎて旅行に持っていくのも一苦労だった、1眼レフカメラ。
1眼にするか(ペンタックスなら、望遠レンズの再利用が効く)、10倍機能のついたデジカメにするかで悩み、デジカメに。
頼むぞデジカメ!
今回はエジプトなんだ、何回も行けるとこじゃないぞ!

カメラカバーを毛糸で編んで作成した。
Happy Birthday to me
誕生日である。
おめでとう俺。

杭州のお土産

2009年9月9日 笑い
さて、暑さでめんどくさくなった私は観光もそこそこにみやげ物を買いに行きたいと訴えていた。
もう、この年になると、「おもしろそうだった」とか、「めずらしかった」とか、「このばかばかしい代物を見せたかった」などの理由でゴミを買って帰るわけには行かぬ。
「日本で買うとこの値段だけど、中国で買ったからとても安かったのよ」
デイリーに使えるTシャツとか、チュニックとかを数サイズ買って帰ったり、手工業品が安い中国だから、総バテンレースで作られた日傘とかを買って帰りたかったのであるが、友人の腰がいかにも重い。
ホテルまで行く道が百貨店とか服飾のビルだったので、そっちに行きたかったのだが、
「湖の西側に高級ブランド店が並んでいた」
といって聞いてくれないのである。
『ブランド品なんか買う金あるか・・・!』
と思ったが、電気バスに乗ってどんどん行ってしまうので、もうどうでもよくなった。
友人はその高級品店街で昼食が取りたいといっていたのだが、高級茶店に見る見る吸い込まれていった。
高級茶店で、冷たいお茶をいただいて、「まあ、お茶でもいいか」という気分になり、日本で買うのとほとんど変わらない値段の茶を買い込む。うまいと信じて。
ホテルハイアットに入っている、横がフェラーリとランボルギニーというお茶屋である。
カードが使えないなんてことがあろうか!!!
いやある。
立地がそんなところなのに、カード不可、ドル不可なのであった。
高村は青くなった。
恐るべし中国! 20元足りない・・・。

そんなわけで、お土産は君たちが思っているよりずっと高価なお茶だ。
高村君にあった人は「しょぼい」とか言わずに、貰ってほしい!
実質2杯ぐらいだと思うが(継ぎ足されてるうちにわからなくなった)、お茶をいただいた後、
2度と本場の中国茶なんぞに心奪われない。中国茶を買って、自分お好みの濃さ、温度の茶を飲むのさ!!!
心新たに、店を出てへこむ。
39度であった、今年の夏は大阪もずいぶん涼しく、40度を越えたりしなかったので、今年一番暑かったのはこの旅行中である。
ここからまた長いなと思ったので、トイレに行くことにする。
渦巻き型の線香が焚かれた、きれいなトイレだった。
「ボットンなのに全く臭くない!!!わが人生でもっとも臭くないボットンが中国にあったとは!!
この線香、日本も高速道路とか、駅のトイレに採用してくれないかなあ!!

とか、盛り上がりながらも、先ほどの茶が熱湯であったことに安堵した。
名水の湧く土地がボットン地区であることに、一抹の不安を覚えたのだ。

ほら、赤痢とかさ、大腸菌とか、ボットンのし尿の穴の構造如何では井戸水なんかの場合、流れ込んだりするからさ。
公衆衛生学的にはおよろしくないので、ドキドキしたのだった
玉泉の熱い罠
植物園は、緑の中だけあって涼しかった。
単に雑木林・・・有料公園と思ったが、中には高級そうな中華料理店などもあってなんだか不思議だった。
さて、玉泉の茶屋はなんだか大きな東屋の中にあった。(ところどころに池があり、蓮が植えられていたり、でっかいフナ?がうようよ泳いでいたりした)
有料で太極拳を教える教室なども開かれていたりして不思議な空間だった。
「あー、ここだここだ。」
茶屋を見つけて入ろうとすると、がっつり鍵がかかっていた。
『なんだ?やってないのか?』
と思っていると、中から鍵が開いて、入れてもらえた。
入ったら鍵がかけられた。怖い・・・。
中はクーラーがかかっていて、涼しかった。
冷気を閉じ込めるために、扉を閉めるだけならまだしも鍵までかけるとは、商売する気があるのか悩む。
中には4人ほどの女性がカウンターに並び、座っていた。
客は私たちだけである。
50元の龍井茶を注文。
「こんだけ高かったらこの龍井茶は本物だよね」
タクシーの初乗りが10元でその5倍なのだ。
3500円の茶のつもりで待つ。

トールサイズのガラスのコップに茶葉がぷよぷよ浮かんだものが届く。

なんか使い古した魔法瓶らしきものを隣にドンと置いて、店員さんは元のいすに座りおしゃべりを始めた。

・・・なんか急須に入ってて、長ぼそいちっこい湯飲みと、普通のちっこい湯飲みでちょっとずつ飲むんじゃないんだ。
外気温39度だもんね、中国人は最近冷蔵庫を手に入れて、冷茶を造るようになったのかね・・・。

熱湯!!!

ガラスのコップに問答無用で熱湯が注がれているのでありました。
熱くて触れないほどの!
猫舌の高村は、タオルで包んで手元に引き寄せふーふーして一生懸命冷ました。
ようやくやけどしない温度になったものを茶葉を飲み込まないように、歯で漉し取りながら啜る。(高級茶なのに惨めな気分。)

薄い!!!

高村「私がもし、武術の達人だったとして、遠い所から旅をしてきて、暑い最中に熱湯の薄い茶で、呼び出し人に労われたら、 キレルネ。玉泉の水だろうとなんだろうと」
と感想を漏らすと
友人「中国茶は薄いものだし、熱いので飲むものだよ」
と、かばう。
3分の1ほど飲んで更に冷まそうと一旦置いたら、音もなく店員が近づいてきて、ポットから熱湯を注ぎ、また飲めないものになった。

高村「ちったあ、石田光成を見習え!!!」(石田光成の三杯の茶)
ちょっと飲んだら熱湯を足しにくる店員に高村はずっと毒づいていた。
わんこそばならぬわんこ熱湯の苦行はポットのお湯が尽きるまでかと思われた・・・。

中国の高級茶、猫舌には単なる苦行であった・・・。
岳廟の次は玉泉。
岳廟前で止まってるタクシーに行ってもらえないか友人が聞いていたが、助手席を開けないで聞いていたので、道を尋ねたと思われたらしい。
バス停を教わって帰ってくる。
バスで1駅。
いくらかかるのかとどきどきしてたら、2元だった。
玉泉というバス停で降りたのに、あるのは植物園ばかりなり?
さては系統を間違ったかと、もうひとつある玉泉のバス停に1.5元で乗っていく。
バスは乗り込むときに、料金を前払いするシステムで、クーラー付のバスは2元、扇風機だと1.5元とか1元らしい。
ドアが開くまで、値段はわからない。
ばら銭を握って立っていたら、友人に日本人丸出しといって笑われるが、ぐずぐずするよりはいいだろうと、気にしないことに。
よくよく調べてみると玉泉の茶屋は、植物園の中にあるということで、植物園に入場。
金庸と言う作家の小説中で名水と有名で、

「玉泉の水で入れたお茶だよ」と武術家に差し出すシーンがあるとか。

実は杭州のお茶の博物館が五老峰というところにあって、この 五老峰という名前だけでそっちに行きたかったのだが、ま、ここでいいか。
友人に五老峰といって伝わるかはわからないし・・・。
(セイント聖矢という昔流行ったジャンプの漫画で、紫龍という名のキャラが修行してた場所なのだ。
すごい秘境みたいにかかれてたけど、すごい都会じゃないか?と後に盛り上がる)

植物園の中でスクーターに追い抜かれる。

違和感を感じてよくよく見てみたら、 漕いでる!自転車のペダルが後輪部分から生えていた。

杭州のスクーターは電気スクーターで馬力が足りないときは人力アシストらしい。
電気自転車は日本より馬力があって、漕がなくても走ってるのを見た。
無論馬力が足りないときは人力なのだが。

「確実に車体が重いスクーターを選択した理由ってなんだろうね。」
自転車より車輪が小さいので、スクーターのほうがペダルはさらに重いし。ぬるい目で見送った。

次回、玉泉の熱い罠。
行くぜ!!皆既日食ツアー2-1
朝が来てしまった、快適なホテルの部屋から、外に出ると灼熱だった。
ホテルのコンシェルジェに頼んで、タクシーを呼んでもらう。
外に出て待てとジェスチャーで言われたので、待っているのだが、ホテルのおじさんが、盛んに手を振りタクシーを呼び寄せる、度に横から中国人が奪っていく。

「もしかして、呼んだあと捕まえるのは自己責任ちゃうか?」

ホテルでタクシーを呼ぶと、後部座席を開けてこれですよーー、と言ってもらえると思っていた私たちは驚愕した。

「角で手を振るだけなら、自分でするわ!!」

乗り込んだタクシーに岳廟まで連れて行ってもらった。
金庸などの武侠小説によく出てくる、不運の愛国者の廟なのだ。
入場料を払い門を入って、最初の廟には巨大な岳飛の像と、人生を振り返った絵が並んでいた。
名前は知ってるけど詳しくなかったので、絵から人生を読み取ることに。

1)幼いころから学問を
2)幼いころから武門にも
3)成長して、軍人になり
4)戦えば連戦連勝
5)民に慕われ(農民が食料を差し入れに来ている絵)
6)軍隊に軍費が裂けなくなってきても戦争をしていたら。(ここでなぜかあせた色で彩色されていたので、貧乏になったイメージ)
7)お母さんに刺青を彫ってもらいました。

分からぬーーー。
絵画なら言葉の壁を越えるかと思ったが、基本的知識の欠如はいかんともしがたかった。

あんまりドラマとか見ないんで、今嫁との旅行での奇行ぐらいしか知らなかったんだけど。
みょうちきりんな俺様男前発言集とか。
(関西では男上沼恵美子?やしきたかじんさんが面白おかしくやることなすことに突っ込んでいた)
なんか勘違いした頭の悪い帰国子女だのう~~。
清純派女優の実の姿はヤンキーみたいなのをさらけ出させるなんて、サゲチンもええとこやな。
ぐらいに思っていたんだけど、この下がりっぷりは近来まれに見るね。
マネージャー呼んで逃げ出す暇あったら、救急車ぐらい自分で呼べ!
虚栄心ばっかり強くて、いざっちゅう時に責任転嫁か。

救急車呼ばなかったことで、死亡に事件性が無くてもなんか罪になるんじゃないの?
クスリやってたってことで、麻薬中毒者の交通事故みたいに無罪放免なんかな。
世の中間違ってる!
雷峰塔に着く。
そこまでのタクシー代を支払せてもらう。10元。とても助かった。
しかも、かなり長い距離だったのだか初乗り料金ですんでしまった。
10元といえば、155円である。
明日から絶対に歩かない。 心に誓う。
雷峯塔では40元のチケットを買う。
磁気チケットで、駅の自動改札のような機械を通るのだ。
感動。
(10年前の紫禁城では、びっくりするような粗末な藁版のチケットだったのに(紫禁城宝物殿)
地下鉄の切符も手売りで、すごい人ごみなのにもたもたしてるもんだから、友人が窓口から手を突っ込んで地下鉄のチケットを売り場の人の手からもぎ取って、人数分のお金を置いて雄雄しく帰ってきたことを思い出すわ。
1枚多かったその切符は友人のアルバムに今も貼られている。)

今ある雷峯塔は昔崩れた塔の上に建ててあったんだけど、下のほう掘り返して昔の基礎がそのまま展示されていた。
エスカレーターとエレベーターで、行きはよいよい、帰りは、・・・小心者だから、『老人と傷病者専用』と書かれたエレベーターはよう使わなかったわ。
塔からは西湖が一望できた。
しかし、西日が当たる日向には人は居ず、みんな日陰に居た。
湖の東岸は大都市。
西岸は大自然。
ものすごい勢いで近代化が進んでいるのがわかった。

さて、ここから湖を北上し、チャンイーモウの「印象西湖」だ。
蘇堤を、命の電気バスが通りかかるのを期待しながら歩き始める。
途中ワハハという水を買うと3.5元。5角という硬貨をもらう。
この五角が英語で聞くと35元に聞こえていくらかわからなかったので、小銭を出して取ってもらったのだ。

電気バイクに二人乗りのお坊さんとカーチェイスする電気自動車で、岳廟前の野外ステージに着く。
ホテルで頼むと300元、自分でここまで来て取ると220元のチケットなのだけど、旅行会社に貰った観光割引チケットにこの舞台の宣伝が載ってたから、確実に使えるから、170元だ。席あるといいなあ。
と、ぶらぶらしていると印象西湖のチケットがあるよと土産物屋で声をかけられた。
「200元!」
といわれたのだが、割引券が使えるのかと出してみたら、
「使えないが150元にしてあげる!」
と電卓で語り合う私たち。なんか怪しいな。と思ったが、お金を払った。
「チケット プリーズ!」
と訴えると、「こっちへ来い」という。
観客席の入り口でもあんのかなと思ったら、工事中のビルの中へずんずん入っていった。
ビルの屋上につくった座席から見ろってことらしい。
「あほか。」と思ったので、笑顔に頑強に押してくる彼女に、友人と二人で「NO!」の大合唱。
無事お金を返してもらい正規のチケット売り場で一人165元で買えてしかも、かなりいい席で見れました。
振り返ると、ビルの屋上にも結構人がいて、
「あそこ買った人居るんだね。」と友人は言ったけど、私は
『中で工事してた人たちが座ってるんじゃないのかな?うっとうしいことにならなくてよかった』と、思っていた。
舞台は意味不明だけどきれかった。西湖の伝説を基にしているんだけど、パンフレットの日本語訳が微妙すぎて、よくわからなかった。

帰りのタクシーがまた捕まらなくて、ふと気づくと私たちの後ろでうろうろしてるのも日本人だったので、相乗りして帰ることに。
おばちゃんたちは、日蝕のツアーで来ていて、座席はツアーのガイドさんにとって貰ったそうで、一人350元。
「ホテルで買うと300元だとガイドブックにあったから、50元はガイドさんの手数料ですね。」
といったらえらい怒っていた。
でもガイドさんは、それが仕事なのに、何で怒るのか意味不明だ。
団体旅行なんだから、『入国カードの書き賃』とか取られたろうに。
あれ、自分で書くことにして、わからなくて質問に行ったら、「2000円いただきますけどお教えしましょうか」って言われたぜ。
JALのスチュワーデスさんに聞いて事なきを得たけど、スペル聞いただけで金取る仕事よ。添乗員は。
日本人はサービスは無料だと思っていて、時々怖い。
サービスと親切は違うのだよ。

この日の晩御飯は近くにあったケンタッキーで済ませた。32元。
タクシー代18元。
友いわく「ホテルから頼んだら、送迎ぐらいついてるのかと思ったけど、無いんだね。ホテルもぼりすぎだわ。」
高村「東京のホテル経由で劇団四季を予約したとして、往復のタクシーがつくとも思えないから、それは期待しなかったなー。」

そして思うさま、ホテルのクーラーを堪能し、風呂で水を浴び、思うさま寝た。
ほどなく河坊街という、おみやげ物売り場外に到着、古い中国の町並みを残したみやげ物屋街で、風情はあったんだけれど、売っている物は中国に行けばどこでも手に入る感じのチープな雑貨と、
旅先で使うのにはいいだろうけど、土産はどうかな?もうみんな自分の扇子は持ってるんじゃないかな?
と、思い悩む扇子。
杭州の特産らしいんだけど、日本も結構、扇子は特産なのよね。
あと杭州の特産品ははさみ。
これも、刃物の町堺出身の高村には無用だった。
絹製品も、ガイドブックに安いけどセンスはいまいちと明記 されるだけはあって、意味が不明なセンスだった。
あとわかりやすいのはロンジン茶というお茶なのだが、これは偽者が多いので有名なので、みやげ物屋街では買いたくなかった。
直射日光のばしばし当たる場所に、無防備に(ここで職人が手ごねで作るデモンストレーションをしてるんだ)おかれた茶は、ケンタッキーの衛生環境から見て、絶対いや!!
土産物屋の直射日光の当たる店先にちゃんとした職人などいるはずも無く(偏見?)、買いたいものは何も無かった。(日焼けするっちゅうねん!酸化するっちゅうねん!!)

一本筋を外れたところに、地味なお茶屋さんがあったので、そこで、しっかりと室内のガラス容器に 密閉されていたロンジン茶を買った。80元ぐらい

その後またもとの道を戻って湖沿いにさらに行った所にある雷峯塔に行こうといわれたのだが、あの道を戻る勇気も体力も私には残されていなかったので、
タクシーを捕まえることになった。

捕まえても捕まえても中国人に横取りされる、ドンくさい日本人なのだった。

つい癖で後部座席をあけてしまうのが敗因だが、中国では助手席のドアから乗り込んだものが勝ちなのだ。

しかも、助手席に乗り込んでも乗車拒否されてしまう。どうも行きたい方向が決まっているタクシーなのだが、そんな事言われても、中国の地名なんかわからない。
困り果てていると、その乗車拒否をされたタクシーに乗り込んだ中国人カップルが、日本語で「どこに行きたいのですか?」と聞いてくれ、相席させてくれた。
大阪市大に留学経験があるあるらしく、雷峰塔は途中通るらしかった。
感謝感謝!!

地獄にも仏はいる。うっかり悟りを開きそうになる。
歩き始めて2時間ほどで軽い脱水症状になってきたのか、頭痛に悩まされる。
持ってきた塩あめ、水ではどうも追いつかないほどの発汗。
気温が高すぎて、汗染みができる暇も無い。
湖畔の売店でスポーツ飲料を買う。所持金895元とあったが実は、900元(借金5元)で、細かいお金を持ってなかった。
何度も何度も100元札の正偽を確かめられる。
わけのわからないくらい細かいお金で、92元の釣りをもらう。
スポーツドリンクは8元だったようだ。(後々わかるが、観光地価格)
湖畔を歩くことしばし、耐えられなくなったところに、観光電気バスが周回していたので手を揚げて乗せてもらう。
10人ほどでいっぱいになる電気バスは1区間10元。
(後々わかることだが、タクシーの基本料金と一緒だった)

『命の恩人バス』と命名。湖畔を風を感じながら、揺られていく。極楽。

しかし、この極楽は長くは続かなかった。
地元のおみやげ物矢が集まっている区画に行きたいということで、歩き始めた友人についていく。
地図を見ていやな予感がしたが、的中。
はるか遠い・・・。頭痛に続いて耳鳴りがし始める。やばい!!

「トイレに行かせてください・・・。ケンタッキーに入りたい・・・。」

中国のケンタッキーは、セット商品しかないのかと疑うくらい、セット商品を売ろうとするのだが、暑さのあまり飲み物しかほしくない、
1枚しかなかった日本でよく見る、セット以外のメニューを隣のレジから奪い取って、セブンアップ(Lサイズ)を7元で購入。
トイレに行って、ハンドタオルを水で絞って首筋を冷やし、一息つく。
以降首の後ろに濡れタオルが定番になる。

ハエが飛ぶケンタッキーの内部には、いつからこぼれているのかわからないジュースまみれのテーブルとその隣しか空いていなかった。
こわごわ座る。
店員は布巾を持って歩いているのだが、汚れたテーブルと椅子を拭くものはいない・・・。
ケンタッキーって、中国じゃブルジョアだって話を聞いたんだけど違うんかな?
パーティバーレルを店内で平らげる若者の集団は、鳥の骨をテーブルに平気で積んでいた。
(翌日のホテルの朝食でも、回転テーブルに骨やら、とうもろこしの芯やらを隣で並べてくれた中国女性がいた。不快)
1.5lのペットボトルとプラスチックカップは持込なのか?それとも店のシステムなのか、最後までわからなかった。
ほかの席にも足元にペットボトルの突き刺さったパーティバーレルの空き箱が転がっていたので、これが中国のスタイルなのだと思うことにした。(店員さんの半端な片付け)


国民性だからあんまり言いたくないけど、日本人の目から見るとどうしても不潔で、怠惰な感じがするのだった。
周辺を汚して、人の手をかけるのが彼らにとっての富の主張なのかも。
そして店員は働かない。隣のテーブルはすべての店員に無視され、我々が見ている間は誰も掃除しなかった。
気持ち悪いんじゃーーーー!!!
灼熱(39度)の町を銀行目指してさまよう。
10年前には上海の銀行では両替を断られまくった記憶のある高村、中国銀行意外は期待薄だと思っていたが、中国光銀行でも両替できた。
しかしよほど利用客が少ないのか、まったく要領を得ず、2万円を両替してもらうのに、3人がかりで30分ぐらいかかる。

この仕事の遅さ、って言うか書類の多さは中国って感じである。
何をそんなにコピーとってるのかは知らないけど・・・。

友人と半分に分け(1万円=695元。日本国内と1割ぐらい違う)所持金(895元)

両替を無事終え、西湖に向かって歩く。
蓮とも思えない蓮の生い茂った湖に着く。
高村「蓮の葉って、水の上に浮いているイメージやってんけど、なんか生い茂ってるな。蛙は絶対上られへん。
富栄養化が進んでいるのだろうか・・・。」
友人「種類違うんじゃない?蓮の実を取る蓮と、レンコンを取る蓮は」
高村「そうだろうか?」

逞しい蓮を見ていたら、
「もうこれ以上蓮を植えてはいけませんーーーー!!こんなにも美しい西湖がなくなってしまう!!」 と言って堤を作った、蘇東波の気持ちがわかった気がした。
ものすごく連作されてるはずなのに繁殖力旺盛そうであった。
三脚で飛行機を撮影する元気なおじさんをを横目に飛行機に乗り込み一路、杭州へ。
中国との時差は-1時間。
前述のとうり、開いている両替窓口に敗北感を感じながら、迎えのガイドさんと会う。
中国の高速道路を走行中、紙のプレートを持って立っている中国人をたくさん見る。
高村「高速道路上でヒッチハイクとは、さすが中国!!」
と、驚いていると、
ガイド「地方の人が『道案内します』と札を持って立っているのです。でも地方の人なので、本当に道を知ってるかどうかはわかりません」
『さすが中国!!命知らずな仕事だ!(殴られても文句は言えんぞ)』

すーっと横を通る車に違和感を覚え注目。
高村「今の車、後部座席で(女の人が)傘さしてた!車内で!」
ガイド「あ~~~、きっとクーラーが壊れているんですね」
『さすが中国!意味不明だ!!』

ガイド「杭州の農家の家はとても豪華です、立派な家を建てないとお嫁さんが来ないから大変です」
『豪華っていうか・・・。 悪趣味素敵な竜宮城風・間違ったヨーロッパ調の4階建ての家の上に、上海で見た変な塔や、エッフェル塔形のものが載っている・・・流行?』(避雷針)

窓辺からも観光しながら一路ホテルへ。
ホテルでは保証金としていきなり100元預けさせられる。
(所持金いきなり200元)
チャンイーモウ監督(音楽キタロー)がやってる舞台の入場料が220元すんのに、どうすんだ!
最初の行き先は銀行ということになった高村であった。

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