お盆、実家に帰ってみた。

お山のおうちに帰りたいよう~~(byハイジ)

山の上に位置する高村んちは、市街地に比べれば風も吹くし、気温も2度ほど低いはずだったが、今年の異常気象は市街地もちょっと高地も関係ないくらい暑かった。

高野山に行きたい・・・・。

更なる高地を目指して旅立ちそうだったが、家には私の仕事が山ほどあった。
父と兄だけになった家には、かび臭い風呂場があり、埃の積もった廊下があり、押入れを開けば、生臭いにおいを発する寝具が押し込まれているのであった。

帰ってくるんじゃなかった・・・・。

とりあえず朝から夕方まで洗濯をし、廊下・階段にモップをかけ、風呂とトイレの掃除をした。
テーブルの上を、油汚れ用の洗剤で拭き、水ぶきし、アルコールぶきし、ようやく食卓として認めた。
リビングで扇風機に吹かれ、座っていると帰ってきた家人から、

「数日前に蛇が上がってきてたから、気をつけろよ。ハブじゃないから大丈夫やけど」

窓だけでなく網戸も開けっ放しにする父のせいで、雑草だらけの庭から入ったらしい。
何が大丈夫なのかわからないが咬まない種類なら平気だろうと頷く。
出て行ったと信じたいものだ。

私がいない間は兄が食事を作っているのだが、あんなにしつこく忠告していたにもかかわらず相変わらず、私が買った密閉米びつは未使用で米袋が台所の片隅に口を広げで立てかけてあった。
ご飯を炊くためにおわんで米をすくってみると、自分の部屋の米では感じない独特の粘りを米に感じた。

ああ・・・・。やっぱり・・・。虫が付いてる・・・。

洗っても洗っても幼虫が浮いてくる米を研ぎながら、あそこに蓋があいてるそうめんも、私が用意した密閉容器に入っていないあの小麦粉も虫ついてるんだろうな・・・。
今から入れても容器の中で虫が増えて、「入れても無駄や!」という兄の主張を助ける材料にされちゃうんだろうな・・・。(使ってすぐなおさんからじゃ!!!)

投げやりな気分で自分の部屋に引きあげたら、部屋の中の様子が変わっていた。
空のダンボールが4個ほど置かれていて、何かをまとめようとした跡が。
クローゼットを開けると、あるべきものがなくなっていた。
適当にまとめて勝手に庭の物置にほおりこんだらしい。

何で(血はつながってるが)他人の物だからって、そんなまねができるかわからないが、有用であるか不用であるかにかかわらず、物があるという状態が嫌いな父がたまにやる発作が出たらしい。

私の部屋に入らなければ気にならないだろうに・・・。

我が家の庭に、新聞紙に巻かれ紐にくくられた湯飲みが放置されていたり(雨ざらし)、家財道具が突然ほおりだされたりするのはそのせいだと思う。(めんどくさくなって私が拾いに行くのをやめたので我が家には洗い桶と、ざるの類が無い)
怒っても無駄である。本人は覚えていないと平気でいい、

「何を怒っているのか意味がわからない。どっかおかしいんか?」

本気で分からないらしいのだ。

この家を出よう・・・・。そう決意した日のことをこの3日間でまざまざと思い出した・・・
私にはムリだ。

コメント

nophoto
まさよ
2010年8月20日23:28

そうか。家をでるにはそれなりの理由があるんだね。私にはまだ足りないや。