玉泉の熱い罠
植物園は、緑の中だけあって涼しかった。
単に雑木林・・・有料公園と思ったが、中には高級そうな中華料理店などもあってなんだか不思議だった。
さて、玉泉の茶屋はなんだか大きな東屋の中にあった。(ところどころに池があり、蓮が植えられていたり、でっかいフナ?がうようよ泳いでいたりした)
有料で太極拳を教える教室なども開かれていたりして不思議な空間だった。
「あー、ここだここだ。」
茶屋を見つけて入ろうとすると、がっつり鍵がかかっていた。
『なんだ?やってないのか?』
と思っていると、中から鍵が開いて、入れてもらえた。
入ったら鍵がかけられた。怖い・・・。
中はクーラーがかかっていて、涼しかった。
冷気を閉じ込めるために、扉を閉めるだけならまだしも鍵までかけるとは、商売する気があるのか悩む。
中には4人ほどの女性がカウンターに並び、座っていた。
客は私たちだけである。
50元の龍井茶を注文。
「こんだけ高かったらこの龍井茶は本物だよね」
タクシーの初乗りが10元でその5倍なのだ。
3500円の茶のつもりで待つ。

トールサイズのガラスのコップに茶葉がぷよぷよ浮かんだものが届く。

なんか使い古した魔法瓶らしきものを隣にドンと置いて、店員さんは元のいすに座りおしゃべりを始めた。

・・・なんか急須に入ってて、長ぼそいちっこい湯飲みと、普通のちっこい湯飲みでちょっとずつ飲むんじゃないんだ。
外気温39度だもんね、中国人は最近冷蔵庫を手に入れて、冷茶を造るようになったのかね・・・。

熱湯!!!

ガラスのコップに問答無用で熱湯が注がれているのでありました。
熱くて触れないほどの!
猫舌の高村は、タオルで包んで手元に引き寄せふーふーして一生懸命冷ました。
ようやくやけどしない温度になったものを茶葉を飲み込まないように、歯で漉し取りながら啜る。(高級茶なのに惨めな気分。)

薄い!!!

高村「私がもし、武術の達人だったとして、遠い所から旅をしてきて、暑い最中に熱湯の薄い茶で、呼び出し人に労われたら、 キレルネ。玉泉の水だろうとなんだろうと」
と感想を漏らすと
友人「中国茶は薄いものだし、熱いので飲むものだよ」
と、かばう。
3分の1ほど飲んで更に冷まそうと一旦置いたら、音もなく店員が近づいてきて、ポットから熱湯を注ぎ、また飲めないものになった。

高村「ちったあ、石田光成を見習え!!!」(石田光成の三杯の茶)
ちょっと飲んだら熱湯を足しにくる店員に高村はずっと毒づいていた。
わんこそばならぬわんこ熱湯の苦行はポットのお湯が尽きるまでかと思われた・・・。

中国の高級茶、猫舌には単なる苦行であった・・・。

コメント

高村 あまね
2009年8月20日6:19

あれ?2個消したら、3つ消えてしまった・・・。天照さまごめんなさい。
せめて、コップの上のほう触れるように湯を入れないでほしかったんですが、
熱湯で表面張力に挑戦するような勢いなんですよ。

高村 あまね
2009年8月20日12:46

そうそう、15元ぐらいのお茶もたくさんあったんですが、龍井茶のいいやつを頼んだんです。
一番いいのは100元の龍井茶でした。

天照大神
2009年8月20日18:15

お湯がいっぱい。
ある意味サービスがいいですね!(笑)

うひー、100元?
たかっ!