てーさんはとても親孝行、妹孝行な女性である。
おかあさんにねだられて、高価なマッサージチェア、高価な乗馬風健康器具ジョーバ(廉価版の韓国の量産品では無い。ナショナルに訴えられないか、あれ?)、当時はまだまだ高価だった犬型ロボット色々プレゼントしている。
妹が頑張っておつとめしているからとか、こんどお母さんの趣味の発表会があるから、折に触れて趣味のよい皮のバックをプレゼントしているのもよく観た。
(最初は百貨店で購入していたのですが、高村が問屋街ばっかり行くものだから(好きなんです)、最近は半卸で購入することもあるようです。ちょっと負担が軽くなったかな?)

そんなお母さんが、庭掃除をしていたところ、ブランドバックを持って歩いている娘さんを観たそうな。
(きっとすぐ観て分かったと言う事は、シャネルかヴィトンであろう。
ここは大阪なので、ロゴが大きければ大きいほうがよいと言う土地柄なのである。
観てすぐ分かってもらいえないブランドはブランドじゃ無いと言う土地柄なのである)
「そういえば、ブランドのバックって持っていないわねえ」
危険な発言がてーさんの耳に届いた。
いつも品質のよい買い物をするてーさんであったが、有名ブランド名に出せるお金は、名無しの商品の倍程度なのである。
予算オーバー!!
しかし、「高村ちゃんはどんなのもってるの?」
参考に名の上がった高村と言えば。毎年正月に鞄の福袋を買うぐらいで、全くこだわりのない女である。
「聞いた事ないなあ」
その前の週に高村は時計のブランドについてあつく語っていたが、『プロのアイスホッケーの選手がパック代わりに殴りつけて試合をしても壊れなかった』
『ソーラー充電で電池交換不要』など「丈夫!」「経済的!」というブランドとはちょっと離れた自慢だったのだ。

高村のいいかげんな行いがブランドバックへの興味を失わせたらしく、ねだられはしなかったようだが、一応高村は応えておいた。
「私の愛用の鞄のブランド名はハンドメイド。原材料はアニキのはきつぶされたジーパンだよ。
皮の鞄って手入れせんにゃいかんし。
普段使いはずだ袋でいいんだもん。洗濯機で丸洗いよ」
自家用車で職場に移動する人はソリャア、いいかもしれないけど満員電車で移動する人はすぐ傷だらけになるよ。
高価なブランドバックとかを持つ人はそれなりの生活空間を金で買える人であるべきだと私は思うのだ。
エルメスのバーキンを自転車の前篭に入れて通勤するのはおかしいと私は思う。

お母さんがブランドの鞄をほしがった暁には、○○にスーパーコ△ーを見に行ってみよう!と誘ってみようと思う高村であった。

スーパーコ△ーっていくらぐらいするんだろう?そんな興味から。

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