私の頭の中は常に饒舌である。
そして、実際もよく喋る。

患者さんの母「座薬初めてなんですけど、嫌がったらどうしましょう」
最近の母親は温いので、子供が嫌がるかどうかで治療するかしないかを決めるらしい。
嘆かわしい事だ。
「うちの子万引きしたんですけど、怒っても、嫌がったらどうしましょう」
躾も嫌がったら止めるんだろうか。

高村「吐き気が酷い時にお尻に入れてあげて下さいね。
嫌がろうが泣こうか喚こうが、別に痛くも痒くもないので、問答無用で容赦なく入れて下さい。
あんまり暴れると、腹圧で出てくる事があるので、諦めておとなしくなるまで、お尻を押さえといて下さい。30分もしないうちに吐き気おさまりますから」

そういうと、お母さんは大笑いで、「面白いひとねあなた!」
うけていた。
この説明はおかしいだろうか?
嫌がっても無理矢理入れる事が彼女にできるのであろうか、躾と合わせてぜひガンバって欲しいものである。

ところで、夕べ一緒に仕事をした薬剤師さんは、私の母程の年なのだが、
子育てをしていた時、あんまり子供に嫌がられたので、『座薬は痛いものだ』と信じていた。
母親と一緒に悩んで、私に妙な事を言いはじめたので、少々説明が乱暴になってしまったのだ。

どうも最近、医療現場に立った事のないなんちゃって薬剤師だった人が、救急診療のバイトにきているようだ。
不景気なんだかしらないけど、最近使えないのばっかりと組まされる。
ちょっとグレぎみの高村であった。

因に今日のタイトルは、私の子供のころの口癖。
酸っぱいものが嫌いだったようである。
変な口癖。

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