野生?

2003年12月10日
鍵を職場に忘れた高村は、いい年をして家を閉め出されていた。
家族がかえってくるまでこのさぶ空の下待たねばならぬ。
車の中にいるのも暇だったので、庭をほっつき歩きながら、『窓開いて無いかな〜〜〜』
わずかな望みにかけていた。
ふと、足下に巨大たんぽぽのような葉っぱを発見、
漂う芳香から、
『もしや、これは大根?』
しかし、ひらベったい庭に密集して生えている。
去年の大根畑は、ちゃんと盛り上がって、そこに一本一本植わっていたが、これは何ごと?
暗闇の中で探る。
『ん?直径8センチぐらいの根がある!やはし大根か?』
引っこ抜いてみた。
やはり大根である。長さは20センチぐらいしか無いが。
『ん?このへんは直径3センチぐらいしか無い。年末まで置いておいて、花が咲かなかったら、お澄ましの具にしよう』
高村は密集した大根の中から、それなりに太そうなものを2本収穫した。

父に、植えるならもうちょっと考えて植えないと、ぎゅうぎゅうで育ってないのも多いよ。
訴えると、去年の大根が花咲いて、結実して、
自生したものだと言う。
大根って、強いんだなあ。

おでんを製作すべく、本日は下茹でした。
ひさしぶりにフィットネスに行って、
卵を茹で、じゃがいもを茹で、練り製品と一緒に煮込んだ。
(今、バスタオルにくるまれ、段ボールにつめられ、台所の片隅でゆっくり冷却中←これで中まで味が染みます)
明日、こんにゃくと筋(兄は筋派)と鳥(高村は鳥派)を投入して、煮込み、一晩かけてゆっくり冷やせは、明後日にはうまいおでんになるじゃろう!

家族に見つからなければ。

なんで私は人目を忍んで、深夜おでんを作らねばならぬのか。

こたえ。家族が禿鷹だから。

朝、もうちょっと大根抜いて、増やしとこうかな。
おでんの美味しい季節です。

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