鷹？

うちの子供は飛んでもない穀潰しだ。
世の中には飛んでもない母親から、いいコが育つのに。
○○棟の山○さんのことをトンビが鷹を生むって言うんだ。
近所でも評判だよ。

愚痴を聴くのも、噂を聴くのも興味はないが仕事のうちと心得てはいる。

「へー、山○さんはどんなひとなんですか」
しかし、「そうなんですかー」意外の口を挟むと碌な事にはならない。

「山○さんは、高校出て、22で結婚したんだよ」
『それはけっこう普通じゃないのか？　ひっくいとこ飛んでる鷹やなー』とは思ったが、何も言わなかった。
「それにくらべて、うちの息子は・・・
高3の二学期になって中退をし、33にもなって結婚しない。
息子は保険にも入れないけれど高額の仕事（ピンク系紹介か、もしくはやくざ系）をしていて、自分の保険に入っているので、年金生活なのに、保険料がすごく高い。
貯金がないので、息子の税金まで払わされる。
食費まで親もちで、家を出て行かない。

どんなところを飛んでいても、それが鷹に見えてしまう、ものすごい低空飛行な息子を持っていた。

これで乱暴者だったら、目も当てられないが、そんな慰めは言えない。
「こんな息子をどう思う？」
「理解できません」
つい正直に応えてしまった私は、ひょっとしなくても客商売に向いていない。

33才の人が17の時・・・、バブル期のピンク産業経験者か、更正はできないな。