松尾芭蕉は旅心が付くと、着古した服を繕って用意したらしい、
さすが当時の旅行は命がけである。
山賊も出たんだろう。

世に、蜘蛛八?(くもはち)という蔑称が有る。
これは、駕篭かきや馬子が旅人を乗せて、辺鄙なところに連れて行き、身ぐるみはいで旅人を殺してしまうところから来ていた。
タクシーなんかも、物騒だった頃はこの蔑称が使用されていたようだ。
(蔑称なので使用しないでね)
最近はタクシーの運転手の方が、酷い目にあう可能性が高いけど。
免許制から許可制になってタクシー運転手の質も安かろう悪かろうって事にならなければいいがと危惧はしてみるものの、
乗る事無いから関係ないか、とも想う。

さて、そんな話は置いておいて、高村も旅心が付いてしまった。
旅心は付けども、余りの寒さに体は穴熊の高村である。
でーさんのように本の一つも読めばいいのだが、ローマ人の物語では旅心は満足しそうにない。

こうなってくると、高村は買い物せずには居られなくなる。
今回の代償買い物、

炊飯ジャー。

厚釜で、ガスだきのように強力な火力でふっくらと炊き上げるらしいんだよ。
5.5合炊きで一万八千円。(60%オフらしいんですが。電化製品の値段ってわかんないわ)
兄が一昨年買って来た炊飯ジャーが一升炊きで八千円である事からしても、けっこうものはいいと思う。
炊飯ジャーは毎日使うものだから、いいのを買おう!と思う高村としみったれた兄の差が出た買い物だった。
(ごはん食への愛情の差かもしれん)

いや、なに、我々が鬱屈してくると炊飯ジャーを買いに走ってしまうようなおもろい兄妹だとは思わないでくれたまえ。
兄が一昨年炊飯ジャーを買ったのは、先物取り引きで儲かって嬉しかったからだそうだし。
(それで八千円かい!もっとはりこめ!)

高村が今回ナカヌキヤに走ったのは、蒸気孔の下がべしょべしょの糊上に炊きあがり、しかも一晩で表面がパリパリに乾燥してしまうため、米、粥、おじや、米、雑炊、おじや、というように乾燥した米をどうにか食い付くそうと努力する事に飽きたからだ!
米なら毎日毎食飽きないのに、雑炊とか粥とかおじやが続くと、体でなく心が病になりそうだったのである。

ところで、今日炊飯ジャー初稼動であった。
「うーまーいーぞぉー」
かなり久しぶりに真っ当なごはん(さすが厚釜v)を食べて、大阪城を着そうになる高村であった。
(味王様って、誰も知らないか)

ったく、一年で壊れるような型落ち品買ってくるなよなあ・・・。
と、思いつつも、最近の家電製品って壊れるのね、と認識を新たにした高村であった。

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