ローマ教会拳120段！

どこをめくっても、どこをめくっても、ギリシャ〜キリスト諸国の展示が続いた。（大塚美術館）
系統展示では、えんえん聖母子像、受胎告知の有名画が続く。
時代が経つに連れて変わって行く表現を見よ！
という展示だったが、高村はキリスト教徒じゃないので、敬けんな気持ちはこれっぱかしも抱かなかった。

受胎告知では、窓の向こうに唐突にヤハウェ（知らない人がいたら困るので、ヤハウェはイエスが出てきてから影が薄くなったけど、ユダヤ教、キリスト教の神様のことです）が、バストショットで空中に湧き出て、マリヤに妙な電波を送ったり（カメハメ波を発射した後のような手の形で凍り付いている）、スペシュウム光線を発射したり（手から金色の光線を発している）しているのが笑えた。

エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」では、鎧を完全武装したオルガス伯を2人で持ち上げるカソリックの僧侶（カタログによると、聖アウグスティヌスと聖スパテノ）が目についた。
ヨーロッパの鎧と言えば、こけたら自力では立ち上がれず、落馬したら自らの甲冑の重みで死に至ると言うとてつもない代物である。
それを涼しそうな顔で容易く持ち上げるとは！

このじじいと若者は相当の手だれに違いない！

高村：「この法衣の下はポリゴンの格闘系ゲームの登場人物のようにがっしりしているに違いない！
脇の下にあせもが出来、気をつけができない人に違いない！
登場のシーンでは、5メートルぐらいの高みから、『とうっ！』とばかりに飛び下りる！
しかし、筋肉隆々の体は音もなく、片足着地が可能なのだ！」
高村は両手を肩のまで上げ、片足を上げて、登場シーンを再現してみせた。
高村：「ローマ教会拳120段ンン〜！」（※ありません）
手首をくッと返し、南斗水鳥拳のポーズを取る高村。
有間：「ならば、奥義をもって応えよう！」
ビシッ、泰然自若、ラオウの構えを取る有間。

二人の対決を止めた声。
とど：「も〜、あばれないの！」
軽くたしなめられた。（笑）

この日、有間さんに奥義をもって応えてもらったのは両方の指で数えても足りない。
早く大人になりたい。（嘘）