君も作家になれる!
2001年8月22日高村が旅立つとき、大抵1本の電話から始まる。
「高村さん、メキシコに行かない?」
それはでーさんからの初めての旅行への誘いであった。
・・・メキシコ・・・。
関東圏のチルドレンのごとく、お受験とか、幼児教育を受けてこなかった、庶民派関西人の高村は中学で地理は習った気がするが、日本国内が主でアメリカ大陸の授業は受けていない気がした。
そのうえ、予備校みたいな女子高では、地学を実施していなかったので、エルニーニョ現象すら知らなかった高村は、その方面の知識がかなり欠けている。
私から一般常識を学ぶ機会を奪った高校を憎むべきか、それでも買わされていた教科書を読まなかった自分を恨むべきか。
そこは、ドンタコスのCMぐらいしか思い浮かばない異郷の地であった。
何やらうやむやにごまかそうとした高村に運命の2本目の電話が入ったのが、3日後のことだった。
「高村ー!来月メキシコに行こう!」
その声の主はY嬢、既に断られると思っていない物言い、新聞の切り抜き記事をfaxしてきた。
時は12月中旬、運命かとあきらめて、日程を1月から2月の頭に負けてもらい、3人で旅立つこととした。
「ところで、パスポートは持っているんでしょうね?」
でーさんとY嬢がパスポートすら持たず、ビザ申請の必要な国に行こうとしていると知ったのはそれから数日後、後数日で官庁御用納めになろうかと言う年末のことだった。
Y嬢:「私、本籍東京だから、戸籍抄本取り寄せな〜」
高村は、もう、駄目だ、と思った。
旅行社の奇跡、尽力で我々は旅立つことになった。
出国の書類の職業欄、高村は『薬剤師』でーさんは『会社員』と書いた。
Y嬢の手は止まったままだった。
Y嬢は当時、連載を抱えた少女小説家だった。(メキシコは取材旅行)
単行本を出し、CDブックも出ていた。
高村:「作家でいいやん」
Y嬢:「え〜?そんなんおこがましいわ」
当時、Y嬢は『みかん狩りに来た人に、新種のリンゴの苗を売りつけるのに疲れた・・・』とか言って、スランプのまっただ中だったのだ。
でーさん:「心置きなく作家と書くために、小さくてもいいから、空き地に家を建てると良いよ。一軒作れば、心置きなく堂々と作家と書くことができる!」
(でーさんによると、実際に心置きなく作家と名乗るために小屋を作った作家がいたらしい)
でーさんとY嬢はこの日初対面だった。
絶対に気が合うな、この二人・・・。
高村は思ったが、今から家を建てている暇もないので、Y嬢は『文筆業』と書き込んだ。
ボディチェックの列に並びながら、
「まさか君たち、機内持ち込みの荷物の中にカッターとか入れてないでしょうね?」
二人は「あ」と言って筆箱の中を漁り、それぞれカッターを出してきた。
高村はあまりのベタな展開に、先行きが不安になった。
「なんで鉛筆も入ってないのに、カッターが入っているんだよ〜」(T!T)
−次回、『それは毛なのか?』につづく−
□謝罪□
高村はキータッチが遅いので、日記を書いてから、電話を繋ぎ、ページを呼び出して、日記を書き込んで、それから相互リンクの日記を覗き、自分の日記を確認する。
最後に、最近はあんまり無いことなので、忘れがちであるが、私の日記に登録してくれた人を発見する・・・。
(そんなわけで呼びかけに対する返事も遅れがちなのだ)
いつ?どの日記で?何を気に入ってくださったのでしょう?
大抵分からない。
でーさんが毎日登録者に呼びかけているのを見て、ちょっと言い訳を・・・。
まとめて、「ありがとうございます〜。私もちゃんと見に行ってるんですよ〜」
私も繋ぎっぱなしができるようにしようかな〜。
今、月4時間コースなんだな。
「高村さん、メキシコに行かない?」
それはでーさんからの初めての旅行への誘いであった。
・・・メキシコ・・・。
関東圏のチルドレンのごとく、お受験とか、幼児教育を受けてこなかった、庶民派関西人の高村は中学で地理は習った気がするが、日本国内が主でアメリカ大陸の授業は受けていない気がした。
そのうえ、予備校みたいな女子高では、地学を実施していなかったので、エルニーニョ現象すら知らなかった高村は、その方面の知識がかなり欠けている。
私から一般常識を学ぶ機会を奪った高校を憎むべきか、それでも買わされていた教科書を読まなかった自分を恨むべきか。
そこは、ドンタコスのCMぐらいしか思い浮かばない異郷の地であった。
何やらうやむやにごまかそうとした高村に運命の2本目の電話が入ったのが、3日後のことだった。
「高村ー!来月メキシコに行こう!」
その声の主はY嬢、既に断られると思っていない物言い、新聞の切り抜き記事をfaxしてきた。
時は12月中旬、運命かとあきらめて、日程を1月から2月の頭に負けてもらい、3人で旅立つこととした。
「ところで、パスポートは持っているんでしょうね?」
でーさんとY嬢がパスポートすら持たず、ビザ申請の必要な国に行こうとしていると知ったのはそれから数日後、後数日で官庁御用納めになろうかと言う年末のことだった。
Y嬢:「私、本籍東京だから、戸籍抄本取り寄せな〜」
高村は、もう、駄目だ、と思った。
旅行社の奇跡、尽力で我々は旅立つことになった。
出国の書類の職業欄、高村は『薬剤師』でーさんは『会社員』と書いた。
Y嬢の手は止まったままだった。
Y嬢は当時、連載を抱えた少女小説家だった。(メキシコは取材旅行)
単行本を出し、CDブックも出ていた。
高村:「作家でいいやん」
Y嬢:「え〜?そんなんおこがましいわ」
当時、Y嬢は『みかん狩りに来た人に、新種のリンゴの苗を売りつけるのに疲れた・・・』とか言って、スランプのまっただ中だったのだ。
でーさん:「心置きなく作家と書くために、小さくてもいいから、空き地に家を建てると良いよ。一軒作れば、心置きなく堂々と作家と書くことができる!」
(でーさんによると、実際に心置きなく作家と名乗るために小屋を作った作家がいたらしい)
でーさんとY嬢はこの日初対面だった。
絶対に気が合うな、この二人・・・。
高村は思ったが、今から家を建てている暇もないので、Y嬢は『文筆業』と書き込んだ。
ボディチェックの列に並びながら、
「まさか君たち、機内持ち込みの荷物の中にカッターとか入れてないでしょうね?」
二人は「あ」と言って筆箱の中を漁り、それぞれカッターを出してきた。
高村はあまりのベタな展開に、先行きが不安になった。
「なんで鉛筆も入ってないのに、カッターが入っているんだよ〜」(T!T)
−次回、『それは毛なのか?』につづく−
□謝罪□
高村はキータッチが遅いので、日記を書いてから、電話を繋ぎ、ページを呼び出して、日記を書き込んで、それから相互リンクの日記を覗き、自分の日記を確認する。
最後に、最近はあんまり無いことなので、忘れがちであるが、私の日記に登録してくれた人を発見する・・・。
(そんなわけで呼びかけに対する返事も遅れがちなのだ)
いつ?どの日記で?何を気に入ってくださったのでしょう?
大抵分からない。
でーさんが毎日登録者に呼びかけているのを見て、ちょっと言い訳を・・・。
まとめて、「ありがとうございます〜。私もちゃんと見に行ってるんですよ〜」
私も繋ぎっぱなしができるようにしようかな〜。
今、月4時間コースなんだな。
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