教育的伝言ゲーム

Dさんが日記をかきはじめた。
検索機能がないので、どうやって探し当てたらいいんだ！（号泣）
とか思っていたが、電話で。
「お願い、私のところに登録して・・・」
と頼んだら登録してくれた。
友情って、すばらしい・・・。
（だって、いくらお笑い挑戦状をたたき付けても、Dさん、遠慮深いからお気に入りに登録してくれなさそうなんだもの）
Dさんは「ディーさん」でなく「でーさん」と話しかけられている気分だったらしく、でーさんと名乗られている。

うむ。
ところででーさんは、我が有能すぎる探偵であるばかりでなく、我が最も身近なパソコン関係の師匠でもある。
私の方が半年先に始めたのであるが、半月もしないうちに追いこされ、パソコン分野ではすでに立派な異星人になってしまわれた。
シスアドを始め、パソコン関連の免許をたくさん持っているでーさん。
しかし彼女はパソコン教室などには通わず、実践と書物によって、本人曰く「安上がりに」、免許を取得した。
そんなでーさんはいま、パソコン教室の助手と言うアルバイトをしている。
「パソコンの何を人から習うことがあろう？」
という謎を解きあかすべく、パソコン教室へ。

htmlを「ホットメール」と解説されても、
「先生それ違いますよ」
と声に出すことも、
「あったかいメールなんですか？大体それ、メールですか？」
とウケルこともできない苦難の日々が始まったのである。
（※むろん、htmlはHyper Text Markup Language）
「思わず呼吸が止まったけど、もう一人の助手さんも、何ごともないような顔しててさ。もしかしてホットメールなのかなと言う気が・・・」
と、視覚オンリーで採取した知識に不安を感じはじめるほど、御苦難の御様子。
「英語の略語を簡単な英単語で意味を無視して勝手に解釈するのは、日本人の得意技だからねえ」
（※例：前首相、森さんのIT=イット発言）
「でもその先生、元は英文科の出身らしいんですけど」
「じゃあ、どこかのパソコン教室の先生が、ホットメールって教えてるんだよ。
日本人は伝統的に声が大きい人が正しいから、そのうちホットメールが正解になるに違いないよ」
教育的伝言ゲームは、発言が先生と呼ばれている権威者だけに、疑われることもなく広がって行く。

でも、言い難いから、ホットメールって言い出した人の気持ちも分かるなあ・・・
このいい加減さが日本語のいいところだろう。