本日の変な患者。

今日、「１０日間も便秘なのです」と訴える、青年がやって来た。
「男は骨盤が狭いから大変でしょう？　浣腸をしなさい」と浣腸を売った。
肛門周囲で便が固まると、飲み薬ではどうしようもないのだ。
ところが後で電話がかかって来た。
「浣腸をしたが一向に便意がないので、病院に行った」と言うのだ。
思うに、カレの便はからからにひからびていて、３０mlのノーマルなサイズの浣腸液は便に吸い込まれてしまったようなのだ。よくある事である。
せっかく私が、「病院に行っても、看護婦さんに浣腸をさされるという恥ずかしい目に合うだけですよ」
と、優しく忠告しておいたのに。
追加の浣腸を刺さずに病院に行った彼は案の定。
「若い看護婦さんに浣腸されました」
と、告白した。
「１２０mlのでっかいのをさされました。でも結構気持ちよかったデス・・・たくさん出ました」
と、更に告白した。
『浣腸マニアの告白を聞いているようだ・・・（嫌な気分）』
「中身は同じグリセリンなんですよ。もし必要な時は６０ml、１２０mlとおいていますので、言ってくださいね」
素早く切りたかった。・・・・のに・・・・。
「便秘ってどれくらいまでに直した方がいいんですか？」
「毎日出た方がいいですけど？　３日を過ぎると出にくい時は無理をせず浣腸に頼った方がいいでしょう」（痔になってはいけない）
いつまでも続いた・・・・。